秋田 Akita.

県道48号 横手東由利線

横手市−東由利町

(その1 東由利町−雄物川町) 

 県道48号は、横手市のR13から東由利町R107までを東西に結ぶ主要地方道です。
 実は、一部を旧羽後交通横荘線の廃線跡を利用しており、鉄道用の幅がそのまま受け継がれているため、大型車の通行はかなり困難です。ここでは終点の東由利町側から走っています。

 

東由利町 (老方〜養田橋)

[R107老方交差点]




国道107号の老方交差点で県道48号が分岐します。
信号もないひっそりとした交差点です。

[西ノ浜]
国道107号から入ってすぐのところです。

[西ノ浜・ここは右折]
東由利町中心部は迷路です。横手市→東由利町と走る場合は標識も結構設置されているのですが、逆に走るとわけわかりません。

画像のところでは、案内標識もないですが右折します。

[R107方面を望む]




ちょっと走って振り返ると、案内標識が立ってまして、間違いなかったんだな…とわかります。

[ヘキサの後ろ姿]
んでもって次は突き当たりを右折です。
画像中央にヘキサ標識の後ろ姿が見えるがわかりますか??
やはり右折したところで振り返ると、確かにヘキサの標識が立っていました。
ここは規制標識にそって左折です。
やはり標識が立っていて、ちゃんと県道48号を走っていることがわかります。


養田橋を渡りますが、渡った先で道は二手に分かれます。
実は、○で囲ったところに停止線標識が見えるんですね。基本的に県道の方が優先道路ですので、ここは左折と推測されます。
 

 

東由利町 (養田橋〜祝田)

[ここは左折]
またも道は二手に分かれます。
右側はアスファルト舗装の色が違っており、道も行き止まりっぽいので、ここは左折となります。

[上法寺入口]


上法寺方面への分岐があります。ここから先は横荘線の跡地を走っていくことになります。
分岐を過ぎたところで、早速ダイナミックな切り通しが待ってました。車道だと、いくら切り土してもここまで深く&狭くはやりません。鉄道廃線跡ならではです。

[角間川]


その後笹倉隧道が待っています。
鉄道時代のトンネルがそのまま利用されているので、自動車のすれ違いは不可能の狭いトンネルとなってます。出口付近にカーブがありますが、これも鉄道跡らしいな…という感じがします。

[祝沢]
トンネルを抜けたところで祝沢集落に入ります。

一応横荘線の説明を。
横荘線は、横荘鉄道(現・羽後交通)が秋田県本荘市から横手市までを鉄路で結ぼうとした鉄道でありました。将来的には岩手県の釜石市まで鉄路で結ぼうとした計画があったようです。1918年に横手市から沼館まで開通したのを始まりにして、1930年には横手市から東由利町老方までが鉄道で結ばれたのですが、戦時と資金不足によりその後の工事は断念。

戦後は、1948年に台風災害に見舞われてしまい、二井山〜老方が運転中止。五年後の1953年には二井山〜老方が廃止となってしまいました。その後、横手と本荘を結ぶ計画からどんどん後退して段階的に路線が縮小され、1971年に最後の区間である横手市〜沼館間が廃止。横荘線は姿を消しました。


[祝沢]
現在は、二井山〜老方の区間の廃線跡地が県道48号として利用されています。狭いトンネル群があるのは、まさにその名残ですね。

ただ、二井山の手前にある「二井山トンネル」は崩落の危険があるということで現在通行止めになっているとのこと。代替路線を設定する様子もないので、県道48号の位置付けは微妙な状態が当面続きそうです。

まぁ、あってもなくてもいい県道、ということになってしまいますが…。

[祝沢・ここから冬季閉鎖区間]
冬季はここまで除雪されます。
アスファルトもここから先は簡易舗装に変わるようです。

[浮蓋トンネル]
県道48号二つ目のトンネル「浮蓋トンネル」です。
やはり狭いトンネルです。卵形をしているのがわかります。やっぱり廃線利用の県道です。
 

 

雄物川町 (浮蓋トンネル〜二井山)

[高梨・旧仙北町役場付近]
浮蓋トンネルを抜けて、雄物川町に入ります。
ここから先は砂利道に変わります。

うっそうと茂る樹林地帯と「落石注意」の標識。
確かに冬期間はこんなところ除雪してもしょうがないですね(笑)

[砂利道→簡易舗装]
少し走ったところで砂利道は終わりまして、再び簡易舗装の路面に戻ります。

[棚田付近]




途中、山間の棚田地帯がありました。
よくこんなところで水稲作付やってるな…と思いましたが、後で地図をみたところ、この近くに水沢・新宮と言った集落があるようです。
この鉄道廃線跡を利用した県道48号の北にちゃんとした道があるようですが…。

[金屋トンネル]
三つ目の隧道、金屋トンネルです。
やはり狭いトンネルです。

[簡易舗装→普通の舗装]
金屋トンネルの先で、簡易舗装から普通の舗装にやっと戻ります。

[御岳トンネル]




四つ目の隧道、御岳トンネルです。
外観が煉瓦造りでして、比較的昔のまま残されているようです。ただ、中に入ると補強工事でもされたのか、コンクリートの吹き付けがありまして、段階的に狭くなっていました。

[板井田]
景色も開けてきます。

[左折:二井山集落/直進:二井山トンネル(通行止)]
分かれ道です。県道48号そのものはここを直進なのですが、この先の二井山トンネルは通行止となっているため、今回はここを左折しました。

[二井山]
迂回中です。

[二井山 県道48号・県道164号交点]
一応、県道48号に合流。

折角なので、この交差点を右折し、こちら側から県道48号を引き返してみます。

[出羽グリーンロード]


出羽グリーンロードから県道48号に変わる90度カーブがあります。実はここが通行止となっている二井山トンネルの入口なんですね。上の画像は二井山トンネル方面を望んだところなのですが、車での通行は絶望的なようでした。

[二井山 県道48号・県道164号交点]



先ほどの県道48号・164号交点に出ました。

ここから先は横荘線廃線跡とは離れて、横手方面へと走っていきます。
 
調査日:2007/7

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